私たちの体の血管には、動脈や静脈の様な太い血管と、動脈や静脈を繋ぐ毛細血管という細い血管があります。これらの血管は全身に隙間なく広がっており、全て繋げるとおよそ10万キロ（約地球２周）もの長さになると言われています。このうち９割以上を占めるのが毛細血管なのです。

私たちの体には、約60兆個の細胞があり、この毛細血管は体中の細胞に酸素や栄養素を届け老廃物を回収し静脈へ送る役割を果たしており、血液循環の最も重要な機能であるとも言われています。

しかし、この血管はとてももろく、加齢や紫外線、活性酸素の影響でダメージを受け、毛細血管の外側の壁細胞が剥がれてしまいます。この剥がれた部分から栄養素漏れ出してしまい、十分な酸素や栄養が体の隅々へ行きわたらなくなってしまいます。

これが、毛細血管の老化です。



例えば、肌の中のコラーゲンを生成する線維芽細胞に栄養が行き届かないと、コラーゲン生成能力が衰え肌に弾力がなくなり、シワの原因になるなどお肌の老化にも深く関係しています。

また、毛細血管が老化し血流がなくなってしまうと、冷え性になったり、免疫力が下がり病気になりやすくなるなど、体の不調にも繋がってきます。

●最近白髪が増えた
●目が疲れやすくなった
●目の下にクマができやすい
●体がむくむことが増えた
●しっかり睡眠をとっても翌朝疲れが抜けない
●太くて青い血管の周りに、赤紫色の細くてもやもやした血管が浮き上がってい見える

いかがでしたでしょうか？

一個でも当てはまる方は、毛細血管が老化して減ってしまっているかもしれません。

そこで減ってしまった毛細血管を増やすのが「ヒハツ」という香辛料と言われています。あまり聞きなれない食材かもしれませんね。

ヒハツは、沖縄でよく使われる香辛料の一つで、粉末状のものを胡椒のようにふりかけて摂取します。
風味も胡椒によく似ており、ロングペッパーとも呼ばれています。
古くは紀元前から薬効を期待され使用されており、漢方の生薬としても用いられています。

そんなヒハツには、毛細血管を修復する上で大切な成分、Tie2(タイツ―)を活性化する働きがあると言われています。Tie2（タイツー）は、ダメージを受けて剥がれてしまった毛細血管の壁細胞を修復し、血管を広げてくれる働きや、すでに収縮して消えてしまった毛細血管を復活させる働きがあると言われています。

また、ヒハツにはアルカロイドの一種のピペリンという辛み成分が含まれています。

この成分は、強い血管弛緩作用を持っており、この作用によって全身の毛細血管が活性化し、体を温めて血行を良くしてくれます。

ヒハツの摂取により、毛細血管が修復されたり、体温が上がることで私たちの体には様々な嬉しい効果があります。

●アンチエイジング、美肌効果
ヒハツを摂取する事で、ダメージを受けた細胞が修復され、酸素や栄養が細胞の隅々まで行きわたるようになります。すると、シミ・シワの改善、抜け毛、白髪の改善、肌荒れの改善に繋がります。

●冷え性、むくみの改善
ヒハツを摂取する事で体が温まるとともに、収縮してしまった毛細血管が復活し、体の隅々まで血液が行きわたる事で血行を促進させ冷え性の改善に繋がります。

また、毛細血管が修復されることで、老廃物の受け渡しがスムーズに行われるようになり、むくみの解消にも繋がります。

●肩こりの改善
ヒハツの血行を促進させる効果で血流が良くなり、血行不良が原因で起こっていた肩こりの改善が期待できます。

●ダイエット効果
ヒハツに含まれるピペリンは、体温を上げ代謝をアップさせる効果があります。
代謝がアップする事で、エネルギー燃焼が良くなりダイエット効果が期待できると言われています。

最近では粉末のヒハツがスーパーなどで売られていたりするなど、手軽に手に入れられるようになってきました。
香辛料として毎日の食事にプラスしたり、料理を作るときに胡椒の代わりとしてプラスしたりと、取り入れ方もとても簡単です。

是非、こまめにヒハツを摂取し、毛細血管を健康に保って下さいね。

肌が若返る、白髪が少なくなる、冷え性の改善など、女性に嬉しい効果が期待できるかもしれません！