室内が乾燥すると、どんな影響があるのでしょうか?
大きなものとして二つ挙げられます。
■インフルエンザにかかるリスクが高まる
冬はインフルエンザが流行するなど体調を崩しやすい季節ですよね。
ウイルスは気温が低く湿度が低いと活動が活発になると言われています。
それは、空気が乾燥するとウイルス中に含まれる水分量が減少し軽くなる事で、空気中に浮遊しやすくなるからです。
しかしウイルスは、温度20度以上、湿度50%~60%で空気中での感染力が下がる事が確認されています。湿度が40%未満だとインフルエンザウイルスは半数以上が生き残るため、インフルエンザの予防には部屋の中の湿度を保つ事がとても重要です。
また、インフルエンザだけでなく、風邪も80%~90%はウイルスが原因ですし、冬にウイルスが原因で起こる疾患は数多くあります。
健康的に過ごすためにも、室内の加湿は欠かせません。
■喉や鼻などの粘膜の乾燥
空気が乾燥すると、喉や鼻の粘膜が乾燥します。
すると、粘膜が傷つき炎症を起こしやすくなり、細菌やウイルスを遮断する働きが低下しインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。
■肌の乾燥、肌荒れ、肌の痒みの原因に
冬はお肌や髪の毛がカサカサ、パサパサニ乾燥するという方も多いのではないでしょうか?
空気が乾燥する冬は、肌から水分がどんどん失われ、肌の水分と皮脂のバランスが崩れやすくなります。すると、角質層のバリア機能が低下し、乾燥肌や肌荒れ、肌のかゆみが起こりやすくなります。
顔の肌の乾燥も気になりますが、手もカサカサかかともカサカサ、体も乾燥して痒みが出たりと乾燥は女性にとって大敵です。
室内での快適と感じる湿度は40~60%と言われています。
室内が適正な湿度になるよう、加湿器などでコントロールする事がとても重要になります。